- 毎年の夏祭り協賛金50万円
- 清掃活動への社員動員
- 商工会のお付き合い
これらに使った時間とお金に見合う成果は出ていますか。
実は地域貢献を続けている中小企業の約7割が
売上や採用への効果をまったく実感できていません。
この問題を解決するには地域活動をお付き合いからビジネスに変える必要があります。
具体的には自社の余っている資源と地域の困りごとを組み合わせ
お互いにメリットがある仕組みを作ります。
なぜこの方法が有効かといえば人口が減り続ける地方では
地域から嫌われた企業から順番に消えていくからです。
今回はなぜ地域活動が成果につながらないのか
どうすれば売上と採用に結びつくのかをお話しします。
地域活動がただの出費で終わってしまう理由
中小企業の地域活動が失敗する最大の原因は
本業と完全に切り離して考えている点です。
経営会議では売上の話ばかりで地域活動は総務に丸投げします。
予算はその他経費から適当に出し効果測定もしません。
そもそも何のために地域活動をするのか
目的がはっきりしていない企業がほとんどです。
地域への恩返しという言葉でごまかして
採用につなげたいのか新規顧客を増やしたいのか具体的な狙いを決めていません。
だから社員も「また休日出勤か」と不満を募らせるだけです。
さらに地域が本当に求めているものを理解していません。
企業は「お金を出せば喜ばれる」と勘違いしていますが
地域が欲しいのは継続的な関わりと実際の問題解決です。
このズレが続く限り投資は無駄になります。
部品メーカーのA社は10年間地元の夏祭りに協賛を続けていました。
毎年50万円を支払い「地域貢献している」と社長は満足していました。
しかし実際は経理が振込をするだけで祭りには誰も参加しませんでした。
5年目に実行委員会から「社員の方にもブースを手伝ってほしい」と頼まれましたが
「忙しいから無理」と断りました。
すると翌年から地元での評判がガタ落ちしました。
新卒採用の応募が前年の半分以下になりました。
親世代の間で「あの会社は地域に協力しない」という噂が広まったのです。
結局10年で500万円使って得たものは悪評だけでした。
お金も時間も無駄にしない地域共存の作り方
地域活動を成功させるにはまず自社で使っていない資源を探します。
- 空いている会議室
- 手が空いている社員
- 捨てる予定の材料など
お金をかけずに提供できるものを見つけます。
次に地域の人が何に困っているかを直接聞きます。
商工会議所や町内会で雑談しながらどんな問題があるか探ります。
そして自社の資源と地域の困りごとが
うまく合う組み合わせを見つけて小さく始めます。
大切なのは3か月で結果を出すという期限を決めることです。
中小企業には長期投資をする余裕はありません。
短期間で効果を確認しうまくいかなければすぐにやめる。
この判断の早さが重要です。
建設会社のB社は倉庫の空きスペースを使って
地元の中学生向けに大工の体験教室を始めました。
月2回土曜日の午前中だけ開催しベテラン大工が基本技術を教えました。
参加費は材料代の500円だけです。
3か月で延べ50名が参加し地元新聞にも2回掲載されました。
すると参加者の親から自宅のリフォーム相談が8件入りそのうち3件が成約しました。
売上は合計で数百万円になりました。
さらに翌年の新卒採用では教室参加者の兄が応募してきて採用につながりました。
投資は3か月で約10万円。
4か月目には黒字になりました。
今日のまとめ
地域活動が失敗する理由は単純です。
本業と切り離し目的も決めず効果も測らない。
これではお金と時間を捨てているようなものです。
成功への道筋も明確です。
使っていない資源を見つけ地域の困りごとと組み合わせ3か月という短期間で結果を出す。
この流れを作れば地域活動は負担ではなく新しいビジネスチャンスになります。
協賛金を払うだけ顔を出すだけでは何も変わりません。
地域と一緒に価値を生み出す仕組みを今すぐ作り始めてください。
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*次回発行は12月10日水曜日の予定です。
次回のテーマは第35話『チームワークを高めるための人間関係構築術(人材の育成))』
次回もどうぞ宜しくお願いいたします。


