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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第252話 DeNAのビジネスモデル

2018年4月4日 執筆:渡邉ひとし

第252話のテーマは『本業以外の事業の育成』です。

(ブログ=月水金の平日投稿です)

家族想いの創業者

<DeNA>で有名なコンテンツといえば「モバゲー」だと思いますがゲーム好きの割には不思議なことに「モバゲー」の体験は全くありません。

有名なエンタテインメントといえばプロ野球の「横浜ベイスターズ」。

現在の球団名は「横浜DeNAベイスターズ」でしたね。

元巨人の中畑清氏が監督をしていた時には楽しいコメントに注目をしていました。

2011年に創業者の南場智子氏が病気療養中の夫の看病をするために代表権のない取締役になったというニュースを聞いた時には家族を大切に想う気持ちと家族を優先させる決断に共感しました。

<DeNA>のビジネスモデル

1999年に創業者である南場智子氏が有限会社の<DeNA>を設立。

2006年2月に携帯電話専用ゲームサイトの「モバゲータウン」を開始しました。

2011年12月に<東京放送HD>から株式譲渡を受けて「横浜DeNAベイスターズ」が誕生しました。

2016年10月には米国ゲーム子会社<DeNAグローバル>と<ngmoco>の2社の清算を発表。

<DeNAグローバル>は2008年に設立しましたがヒット作に恵まれず赤字が続いていました。

2016年4~9月期の連結決算は営業利益が前年同期比34%増でした。

ゲーム事業の売上高は10%減でしたがスポーツ事業の売上高は51%増でした。

リーグ3位になるなど横浜スタジアムの観客動員数が伸びています。

2016年11月に<NTTドコモ>と自動運転車両の遠隔管制に第5世代移動通信方式を活用する共同実証実験の実施を発表しました。

<DeNA>の自動運転技術を活用したモビリティーサービス設計のノウハウを<NTTドコモ>が持つ5G無線技術のノウハウと組み合わせて実現を目指します。

2016年12月に記事の信ぴょう性や著作権侵害などの疑いを指摘する声が相次いだためキュレーション事業の「まとめ記事サイト」を非公開にしました。

南場智子会長は「もう一度ゼロから会社を作り直す気持ちで進めていく」と記者会見で述べています。

ゲーム以外の事業で収益を伸ばそうと思い焦りすぎたと守安功社長は述べています。

さらに不祥事が発生した要因として◉権利関係や記事の正確性など配慮すべき部分が適切に運営されていない◉事業の定義が曖昧だった◉問題発覚後のコンプライアンス体制が徹底されていなかったという3点を挙げています。

2017年1月には<日産自動車>と自動運転で新たに提携をしました。

国内の公道を使って技術面の開発を進め2020年までに実証実験に入ります。

2017年3月に横浜市と包括連携協定を結びました。

情報通信技術(ICT)を生かして市民サービスの向上に活用します。

先端医療分野では横浜市が主催する企業間の連携ネットワークに参加して事業創出を目指します。

2017年4月から消費者が指定した日時や場所に荷物を配達するオンデマンド型の宅配サービス「ロボネコヤマト」の実証実験を<ヤマト運輸>と開始しました。

国家戦略特区である神奈川県藤沢市で約1年間実施していく予定です。

2017年8月にキュレーションメディア事業で運営するまとめサイトを再開すると発表しました。

<小学館>と共同出資会社を設立して年内に若い女性向けファッションのまとめサイトを立ち上げます。

<小学館>が記事の編集や校閲業務を担い<DeNA>がシステムの構築を手がけます。

新会社の社名は<MERY>としまとめサイト「MERY」を立ち上げます。

「MERYが順調にいけば他のサイトも再開を考えたい」という守安社長の考えのようですがここは有望な他者との連携を含め相当慎重に取り組む必要があると思います。

安定的な収益が見込めるため再開したい気持ちがあると思いますがふたたび過去の不祥事の二の舞を演ずることにもなりかねません。

2017年9月にAIを活用したタクシー配車サービスの実証実験を横浜市で始めると発表しました。

スマホのアプリで指定した場所にタクシーを呼び出せるほか事前に登録したクレジットカードで簡単に料金を支払うことができAIで効率的な配車にもつなげる狙いです。

自動運転を手掛ける子会社の<ロボットタクシー>とまとめサイトを運営する子会社のインテリア情報の<iemo>や旅行情報の<Find Travel>も吸収合併すると発表しました。

2018年1月には医薬品を構成する化合物を組み合わせ効果があるかどうかを検証するプロセスにAIを使った共同研究を<塩野義製薬>や<旭化成ファーマ>とすると発表。

検証にかかる期間とコストを半減させる技術の確立を目指します。

2018年3月期の連結営業利益が前期比16%増の見込みと発表しました。

<横浜DeNAベイスターズ>などのスポーツ事業が好調でした。

その一方で売上高全体のうち約70%を稼ぐゲーム事業は低迷しています。

主力のゲーム事業に加えて安定した新たな事業の成長戦略が必要不可欠になっています。

(次回ブログ=4月6日金曜投稿です)

このことから何を学べるでしょうか?

主力事業が不安定な場合は……2つ目の事業の柱を立てる必要がある。

2つ目の事業の柱を立てる時にはまったくの新規事業ではなく主力事業を支えているノウハウや技術などを活かせる新規事業が成功しやすい。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

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