ブランド経営の第22講テーマは……『両手の荷物』です。
切り捨てるのは難しい
毎週水曜日のブログは『ブランド経営』になるためのお話しをしています。
今日のテーマは[両手の荷物]です。
「両手の荷物」とは……あなたの会社で複数の事業を経営していることを指しています。
今日のブログでは採算性の悪い事業を切り捨てることをお話しします。
実際に今まで続けてきた事業を切り捨てるということは簡単ではありません。
しかし持続的な会社経営を目指すためには時には必要な決断になります。
とは言えこの決断には大きな勇気を必要とすためいくつかの悩みが生じてきます。
ブランド経営:両手の荷物
では経営における「両手の荷物」とはどのような状態のことでしょうか?
それは採算の悪い事業をいつまでも手放さないという状態のことです。
たとえば売上の減少が続き赤字になっている事業があるとします。
そのような状態であっても簡単に事業を手放すことをしません。
なぜならば……ひとつは「売上が下がるのが怖い」という恐れです。
売上が減少していてもそれなりの売上が上がっているためそのまま事業を継続していれば会社の年間売上を大きく下げることを避けることができます。
これは銀行などの金融機関に対する見せかけのような状態でもあります。
二つ目は取引先や仕入先に対して「不安にさせたくない」という気持ちです。
詳細までは分からなくても概算の売上ぐらいは外部に伝わるものです。
「あの会社、大丈夫だろうか?」という不安を関係各社に持たせたくないという気持ちが起こります。
三つ目は社員たちに「不安を持たせたくない」という気持ちです。
単純に考えて「大きく売上が下がったけどこれから会社って大丈夫?」
もしも該当する事業が無くなり大きな売上が失われれば社内での不安が大きくなるのは当然といえば当然です。
経営者の方も人間ですから上記以外の個人的感情による理由はほかにも幾つもあると思いますが経営者としての「手放さない理由」「手放せない理由」は上記の3つの理由に集約されます。
しかしここで冷静になって考えてください。
もしも「売上の減少が止まらない事業」であれば思い切って手放すしかありません。
モノで両手がふさがっていれば目の前にある新たなモノを手で掴むことはできません。
それと同じで右手の「順調な事業」と左手の「減退している事業」を両手で握っていれば新たな「有望な事業」をさらに掴むことはできません。
新たな「有望な事業」を掴むためには左手の「減退している事業」を手放すしか方法はないのです。
このようにして「限られた資産」を有効的に使うことを『事業の選択と集中』と呼んでいます。
経営者のあなたは「両手の荷物」から抜け出すことができますか?


