ブランド経営の第21講テーマは……『お百度参り』です。
社内コミュニケーションのひとつ
毎週水曜日のブログは『ブランド経営』になるためのお話しをしています。
今日のテーマは[お百度参り]です。
「お百度参り」とは……神仏に祈願するために同じ社寺に百度(100回)参拝することですが今日のブログでは社員に伝えたいと願うことを社長が100回伝えることを指します。
前職の広告会社で社長を務めていた時に痛感したことがこの「お百度参り」でした。
たとえば2時間の幹部会議で話し合いをして社長としての最終決定をします。
しかしその最終決定したことが社員や中間管理職だけではなく会議に参加して議論した幹部社員でさえも日常業務の中で忘れているのです。
このようなことがあなたの会社でも起きていませんか?
いわゆる「社内コミュニケーション」の中のひとつの例になります。
ブランド経営:お百度参り
では…なぜ実行できないのでしょうか?
それは「自分で決めたことではなく社長が決めたことだから実行しない」本当にそうでしょうか?
「自分で決めたことでもなかなか実行できない」というのが人間の弱さではないでしょうか。
自分で決めたことがすぐにできるようであれば「行動力」に関する書籍は書店に並んでいないはずです。
「モチベーション・アップ」「継続する力」「続かない理由」「脱・三日坊主」……まして社員にとって目の前の仕事は山積みになっているはずです。
◉お客様から依頼された見積書の作成◉商品の仕入れの手配◉客先への商品の納入◉関連部署との打ち合わせ◉見込み客へのアポイント◉現場での立会いなどなど。
そのような状況で自分の「目の前の仕事」に直接関わらない社長が決めた事など二の次、三の次に回すのが社員にとっては当たり前のことなのです。
「ちゃんと幹部会議で話し合ったはずだ」「社長として最終判断を明確に下している」「会社として重要な事柄ではないか」経営者であるあなたの気持ちはよ〜く理解できます。
なぜならば私も社長の立場として何度も味わった無力感だからです。
かと言って社員に伝わらない理由は先ほどお話ししたように自分の「目の前の仕事」に関係が無いと社員が感じているからでありその重要度が「自分の仕事」の中ではかなり低いランキングなのです。
このような社員のランキングの意識を変えるために「お百度参り」が有効的なのです。
「毎回、会議で話す」「朝礼で話す」「社内ポスターを掲示する」「チラシ(資料)として渡す」「スローガンとして掲げる」……などなど。
あの手この手で社員に対して伝えることを繰り返します。
『会社のトップである社長の重要な決定(言葉)を軽視しているのか!』
などと考えたり言葉を発することはやめましょう。
社員は目の前の仕事に責任を持って取り組んでいてくれるのですから。
しかし私がこのような発想ができるのは社員・幹部社員・社長という立場を組織の中で長年積み上げて体験してきたからだと感謝しています。
社長を先代から受け継いだ方は幹部社員や社員の気持ちがわかりません。
どれだけ社員の気持ちを考えても「社長としての立場」でしか考えていないのです。
いくら気持ちを配ったとしてもいくら社員の立場で考えたとしても「体験」していない人にはわかりません。
たとえば「すぐに泳げる教本」などの海や川で泳ぐための本を何冊読んでも実際に海や川へ行って自分で泳ぐ体験が無い限りそこでの状況や感じ方辛い時の気持ちや対処する時の考え方など理解できるはずがないからです。
その逆も同様で社長の立場になったことがない人に社長のことは理解できないのです。
経営者のあなたは「お百度参り」を実行していますか?


