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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第338話 サントリー食品のビジネスモデル

2019年4月19日 執筆:渡邉ひとし

第337話のテーマは『採算が悪化する3つの要因』です。

(ブログは毎週・金曜日に投稿します)

「Suntory Beverage & Food Limited」

2009年1月に<サントリー>が<サントリー食品>を設立しました。

2009年4月に飲料販売の<サントリーフーズ>を傘下の企業としました。

2010年11月に<日本ミルクコミュニティ>と紙パック製品に関する販売契約を締結。

サントリーブランドの紙パック入り飲料を<日本ミルクコミュニティ>を通じた販売に切り替えました。

2011年1月に<オランジーナ・シュウェップス・グループ>などの海外における清涼飲料事業を統合して<サントリー食品インターナショナル>に商号を変更しました。

2015年7月に<JT>から株式とブランドを取得して<ジャパンビバレッジホールディングス>と<ジェイティエースター>をグループの一員にしました。

<サントリー食品>のビジネスモデル

2017年10月に健康食品子会社の<セレボス>が手掛ける調味料など加工食品の一部事業を米国食品大手の<クラフト・ハインツ>に売却すると表明しました。

主力の清涼飲料との相乗効果が薄いため事業の「選択と集中」を進める考えです。

2017年11月に<弘前大学>と共同で水と健康の関係を研究する「ウオーターヘルスサイエンス講座」を<弘前大学>大学院医学研究科に開設しました。

水分摂取と健康の関係を科学的に明らかにしたい考えです。

同じく2017年11月に米国飲料大手の<ペプシコ>とタイで清涼飲料の合弁会社を設立する方針です。

成長が続くアジア市場でタイを核にして清涼飲料事業拡大を図る狙いです。

2018年1月にペットボトル入りコーヒーの「クラフトボス」の増産を表明しました。

缶入りコーヒーでは遅れていた若い世代の取り込みに成功したため生産能力を1.5倍以上に引き上げます。

2018年2月に発表した「2017年12月期」の連結決算は純利益が前期比で9%増えました。

国内は主力のコーヒーブランド「BOSS」で新商品を発売した効果が出ておりアジアでもエナジードリンクなどの清涼飲料の販売が好調でした。

2018年4月に無糖炭酸水「南アルプススパークリング」を発売すると発表しました。

炭酸を従来に比べて強くし爽快感を高めキャンプ用品大手の<スノーピーク>と共同開発しました。

健康志向の高まりなどを受けて無糖炭酸水市場が伸びていることに対応する狙いです。

2018年7月に清涼飲料の購入とともに弁当も注文できる自動販売機の展開を始めたと発表しました。

近くの店が混んだり仕事に追われたりして昼食を食べそびれる「ランチ難民」を救い飲料販売につなげる狙いです。

2018年9月に健康アプリを手掛ける企業などと組み健康関連の取り組みを発表しました。

特定保健用食品「伊右衛門 特茶」の顧客の健康管理を手助けします。

トクホなど健康関連飲料市場では効果を感じられない人が離脱して成長に陰りが出てきているため顧客を定着させて持続的な成長を狙います。

「人生100年の時代健康寿命を延ばすのが大きな社会課題」「特茶は生活習慣を変えるきっかけとなれる」と沖中直人執行役員は述べています。

健康アプリ開発の<FiNC>や健康コンサルティングを手掛ける<THF>などと取り組みます。

同じく2018年9月にミネラルウオーターの製造工場を長野県大町市に建設すると発表しました。

山梨県・熊本県・鳥取県に工場を抱えていますが長野県内では初めてになります。

小郷三朗社長は記者会見で……「よい商品はよい水からを大切にしてきた」「4番目の水源を求めて60を超える候補地から名水に巡り会えた」と述べています。

2018年10月に<日立製作所>と共同で人工知能による生産計画の自動立案システムを開発して飲料などを生産する自社工場に導入すると発表しました。

新システムでは<サントリー食品>の計画立案ノウハウと<日立製作所>の人工知能技術を組み合わせました。

2019年1月にコーヒー飲料「BOSS」の2018年の販売数量が1992年の発売以来初めて1億ケースを超えたと発表しました。

ペットボトル入りコーヒーのクラフトボスが好調に推移しています。

同じくミネラルウオーターであるサントリー天然水のブランドの販売数量が首位になったと発表しました。

国内清涼飲料市場で首位のブランド交代は28年ぶりです。

2019年2月に「2019年12月期」の連結純利益が前期比17%減になる見通しと発表しました。

原材料費や物流費などの増加で2013年7月の上場以来初の減益になる見込みです。

清涼飲料メーカーは……① 高騰する物流費の影響を受けやすい体質② 過当競争による販売促進費の増加③ 小売りへの価格交渉力の弱さという3つの採算が悪化する構造的な要因があります。

これらマイナスの要因を解消するためのビジネスモデルが<サントリー食品>に求められています。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

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