第279話のテーマは『収益を上げるための事業主体』です。
(ブログ=平日投稿です)
船乗りへの憧れ
ほんの1時(いっとき)でしたが船乗りに憧れたことがありました。
憧れには幾つかの理由がありますが一番大きい理由は俳優であり歌手でもある「加山雄三」のライフスタイルへの憧れでした。
彼は神奈川県茅ヶ崎の湘南育ちで14歳でカヌーを造り複数の船の設計をしていました。
加山雄三の影響もあると思いますが高校時代は水泳部に入部しました。
二十歳前後の頃は毎年福井県三方郡美浜町の水晶浜へ友達数人と遊びに行くのが決まりでした。
なぜか?
ロングボードでサーフィンをしている加山雄三の映像が頭に浮かびます。
年に1回の家族旅行では静岡県の伊豆半島をクルマで一周したことがありましたが伊豆町堂ヶ島にある「加山雄三ミュージアム」へ立ち寄りミュージアムグッズを大量購入しました。
<川崎汽船>のビジネスモデル
1919年に<川崎造船所>から船舶部が独立して<川崎汽船>が設立されました。
1921年に<川崎造船所><国際汽船>と提携して「Kライン」を結成しています。
2017年3月期は◉コンテナ船◉不定期専用船◉海洋資源開発・重量物船それぞれが赤字だったため2期連続の最終赤字になりました。
2017年3月に<日本郵船><商船三井>と4月からドイツと台湾の海運会社と始めるコンテナ船の共同運航について資金を積み立てて財務が悪化する事態に備えると発表しました。
さらにドイツの<ハパックロイド>と台湾の<陽明海運>を加えた5社でコンテナ船の連合である「ザ・アライアンス」を結成しました。
2017年7月には<日本郵船>と<商船三井>との3社でコンテナ船事業を統合した新会社である<オーシャン ネットワーク エクスプレスホールディングス>を設立しました。
東京に持ち株会社を置いて営業や運航管理などの業務を担当する事業会社をシンガポールに設立しました。
これは2016年に韓国のコンテナ船最大手である<韓進海運>が破綻するなど海運市場の低迷によるコンテナ船事業の収益悪化のため<川崎汽船>などの海運大手3社は同事業を統合することを決めました。
<日本郵船>からCEOに就任したジェレミー・ニクソン氏は「単純に一緒になることでは意味がない。
筋肉質でムダのない組織運営を目指す」と記者会見で述べています。
しかし<オーシャン ネットワーク エクスプレス>(以後、ONEと表示)は世界シェア6位でコンテナ船の最大手である<A・P・モラー・マースク>はドイツの海運会社の買収を決めていて世界シェアは20%程度になる見込みです。
同じく7月に<住友商事><日揮>と<日本政策投資銀行>との4社でマレーシア系企業に共同出資すると発表しました。
原油などを海底油田から採取するための特殊な船を貸し出す会社で出資を通じて海底油田開発の知見やノウハウを獲得することが狙いです。
さらに同じ7月にはドイツの中堅海運会社<SALグループ>を同国の海運会社に売却すると発表しました。
発電プラントなどの重量貨物を専門に運ぶ事業からの撤退を決めました。
2017年9月に液化天然ガスを燃料とするフェリーを2020年に導入すると発表しました。
これは日本で初めての導入になります。
2017年9月に大分港と清水港を結ぶ船を増便することを決めました。
これはモーダルシフト促進策の一環としてトラックから鉄道輸送へと切り替えましたが各地の豪雨によりJR貨物が止まり店舗に商品が予定通り届かないことがあり商品の遅れが欠品につながり流通小売り業にとってはリスクとなるため天候により柔軟にルートを変えられる海上輸送へと切り替え始めたためです。
2017年10月から<GM>の車両を扱うサービスを南米チリで開始しました。
製造地から運ばれてきた完成車の納車前点検やディーラーまでの陸送を提供する完成車物流事業を倍増させる狙いです。
2017年11月には<フォルクスワーゲン>と提携してフィリピンで同事業を始めました。
<日本郵船><商船三井>とコンテナ船事業を統合して発足した<ONE>の2019年3月期の純利益は約117億円になる見込みです。
コンテナ船の市場が安定してきて統合の規模を生かした運営が寄与します。
既存の拠点やシステムの統廃合などで事業運営の効率化も効果が出ています。
しかし<川崎汽船>はコンテナ船事業の切り離しで連結売上高は半分程度になっています。
今後はコンテナ船事業を切り離した<川崎汽船>の単体での収益向上のため収益の上がる事業主体を何にするか?
新たなビジネスモデルを描くことが重要な課題になっています。
(次回ブログ=6月18日月曜投稿です)


