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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第228話 くら寿司のビジネスモデル

2018年2月2日 執筆:渡邉ひとし

第228話のテーマは『人口減少への対応策』です。

(ブログ=月水金の平日投稿です)

次男夫婦に誘われて

回転寿司を食べに行くようになったのは社会人になってからでした。

それまで家族揃って「お寿司」を食べにいくのは自宅の近所にある「寿司屋」でした。

どうやら子供の頃に経験したことはそのまま習慣化するようで「お寿司」を食べるときは回転寿司ではなく寿司屋へ行きました。

やがて結婚をして二人の息子が生まれてから回転寿司へ行くようになりましたが中京圏では「アトムボーイ」の店舗が多かったように思います。

数年に一度のペースで回転寿司にいく程度でしたが次男が結婚したことで年に数回ほど食事に誘ってくれて<くらコーポレーション>の「くら寿司」へ行く回数が増えました。

<くら寿司>のビジネスモデル

1990年に大阪府堺市で<(株)くら寿司>を設立。

1995年に<(株)くらコーポレーション>を設立。

4大添加物である◉うま味調味料◉人工甘味料◉合成着色料◉人工保存料を一切使用しない「無添」に取り組むという想いを込めて店舗名を「無添くら寿司」としています。

その企業理念は『食の戦前回帰』です。

「食」が安心安全だった戦前の食卓に戻ろうという思いが込められています。

1997年に皿に貼られたICチップやQRコードによる製造時間制限管理システムを導入。

1999年に長時間レーン上に置かれた寿司を自動廃棄するシステムを導入。

2000年にテーブル席にカプセルトイ景品が当たる抽選機の「びっくらポン!」を導入。

2002年にタッチパネルで注文ができるタッチパネル式注文システムを導入。

2011年に店舗内の雑菌などから守るために寿司のカバー「鮮度くん」を導入。

そのほかにも皿を回収ポケットに投入すると自動でお皿の枚数をカウントしてテーブルの上に皿を積み上げない自動皿カウント水回収システム。

本部から全店舗を見ることができて適時に運営の援助をすることができる店舗支援システムなど。

すでに50以上の特許を持っているといいます。

お客様に対して「100円均一価格を値上げせずに維持するための対策」として考え出されているそうです。

2016年7月に米麹で作った甘酒に炭酸を加えた「シャリコーラ」と店舗で揚げたパンにすし飯とカレーを挟んだ「シャリカレーパン」をあらたにメニューに加えました。

2016年10月期通期決算はカレーうどんや冷やし中華などの寿司以外のサイドメニューが好調で最高益を更新しています。

2016年10月には大阪府貝塚市の加工場に鮮魚店「くら天然魚市場」を併設すると発表しました。

各地の水産会社と契約して獲れた魚を24時間以内に処理して関西中心に各店舗に供給します。

2016年11月には魚介ダシを使った牛丼をあらたにメニューに加えました。

2010年から牛丼の開発を始めて約500種類を試作しました。

2012年に九州全店で試験販売していましたが安定的に供給することが難しく全国販売はしていませんでした。

マグロなどの7種類の魚からとったダシで牛バラ肉を煮込んでいます。

2017年4月から<楽天>と「楽天ポイントカード」で提携すると発表しました。

回転ずし大手で楽天ポイントを導入するのは初めてになります。

あわせてクレジットカード決済を全店で対応できるようにしています。

2017年6月に2016年11月~17年4月期の純利益が前年比8%増と発表。

秋田県に初進出するなどの積極的な国内での出店が要因です。

同じく6月に台湾の台北市に客席数が約240席の<くら寿司>最大の店舗を開業。

年間5店舗のペースで出店することで台湾で50店舗を目指しています。

国内においては今後3年で約60店を出店しますが半数以上を首都圏で展開していきます。

首都圏では居酒屋の苦戦が続いていて居酒屋が退店した空き店舗を利用することを考えています。

お酒やスイーツなどの充実で回転ずしがファミレス化したことで家族客だけでなく女性客や会社員らも取り込んでいます。

回転ずしの市場規模は2016年までに5年間で約1000億円増えています。

2021年には市場規模が11%以上まで拡大すると<富士経済>は予測しています。

2017年6月に2016年11月~17年4月期の純利益が前年比8%増と発表。

国内では14店舗を新規出店して海外では米国テキサス州などで店舗を増やしたことで売上が拡大。

今後は国内20店舗と海外10店舗程度の出店を計画していますが国内は積極出店よりも既存店の質の向上にシフトしていき海外での積極的な出店を展開することを目指しています。

田中邦彦社長は取材に対して……新鮮な魚を入手するため漁協と提携した『釣果まるごと買い』のような取り組みを強めていき水揚げした魚は1匹残らず生かしたい。

寿司ネタやサイドメニューの充実に取り組んでいくと答えています。

サイドメニューを増やすのはもちろん売上を伸ばすためですが100円均一価格を値上げせずに維持するための対策でもあります。

<くら寿司>は……国内での顧客数の維持と海外での積極的な出店拡大による2つの方向性の成長路線を描いたビジネスモデルを目指しています。

(次回ブログ=5日月曜に投稿します)

このことから何を学べるでしょうか?

日本の人口減少は……日本が抱えた現実であり間違いなく減少化は進んでいく。

現状維持の事業を続ければ間違いなく事業は衰退していく。

顧客の減少化への対応策を今から手を打たなければ会社の存続は見込めない。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

経営戦略・組織変革・AI活用を、実務と心理の両面から支援しています。中小企業の経営者の方には、訪問またはオンラインで、ご相談をお受けしています(初回は無料)。

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