第202話のテーマは『次々と買収した先は?』です。
銀行の破綻に負けない企業
1997年11月17日の朝衝撃的なニュースをテレビで見ました。
<北海道拓殖銀行>が経営破綻をしたという報道でした。
北海道の都市銀行であり設立は1900年までさかのぼり北海道開拓のための特別の国策銀行として北海道拓殖銀行法が制定されて設立された銀行です。
私が社会人として広告会社に就職したとき「給与などの振り込みをするので振込先の銀行を決めるように」と上司から言われあまり深く考えることもなくそのときは会社から歩いて1分の場所で見つけた<北海道拓殖銀行>で口座をつくりました。
数年後には地元の都市銀行である<東海銀行>に口座を移しましたが破綻のニュースを見たときにはなんとも言えない感情が湧きあがりました。
<ツルハHD>のビジネスモデル
<北海道拓殖銀行>の破綻で北海道の企業は大なり小なりの影響を受けましたが北海道から「道外」へ進出した企業がありました。
◉<ニトリ> =現在<ニトリHD>◉<ラルズ> =現在<アークス>◉<ホーマック>=現在<DCM>◉<ツルハ> =現在<ツルハHD>などが代表的な企業ですがおおきく成功しているのがわかります。
<ツルハHD>は1929年に旭川市で「鶴羽薬師堂」として創業。
2001年に<リバース>を子会社化してから2004年に札幌市に本社を移転。
2006年に関東東部を地盤とする<くすりの福太郎>を買収してからほぼ毎年の早いペースで同業のドラッグストアチェーンを次々に買収などで取得しています。
今年8月には静岡県が地盤の<杏林堂薬局>を子会社化して9月には<杏林堂薬局>の親会社の<杏林堂グループHD>を230億円で買収しました。
これにより売上高では<ウエルシアHD>を店舗数では<マツモトキヨシ>をそれぞれ上回りドラッグストア業界の首位になりました。
2017年5月期の連結決算では8期連続で最高益を更新しています。
これは◉新規出店の加速◉同業他社の買収などがおおきな効果をあげていますがプライベートブランドの商品の販売が伸びていることも利益を押しあげている要因です。
プライベートブランド<PB>の商品はメーカー品のナショナルブランドにパッケージなどの見た目を似せながら少し安くして売るのが常套手段でしたが<ツルハHD>の堀川政司社長は『価格は高くてもいいからとにかく品質が良いPBを置く』という方針を貫いています。
高品質なプライベートブランドの商品づくりだけではありません。
プライベートブランドの商品を◉生活用品は「エムズワン」◉医薬品は「メディズワン」とデザインなども統一させています。
利益率の高いPB商品を新規出店や買収した店舗で大量に販売できることが高収益をあげることにつながります。
<杏林堂グループHD>の買収で静岡県に初めて出店できます。
<杏林堂グループHD>とは今後仕入れや調達だけではなくプライベートブランドの商品の開発などで連携していきます。
これによりますます収益を高めることが可能になりますがこの拡大路線の先を見据えた戦略は見えてきていません。
業界のトップになった以上その先のビジョンが見えてきてもいいころです。
拡大路線のビジネスモデルの先にどんな未来のビジネスモデルを描こうとしているのか?
つぎのビジョンの発表に内外の期待が寄せられています。
(*ブログ=土日祝日を除く平日)
このことから何を学べるでしょうか?
業界トップの企業は……その業界をリードする立場にあるため業績以外の期待が寄せられる。
拡大路線の先にある業界トップとしてのビジョンが内外から求められてくる。
◉Amebaブログ:◉Ameba0wnd:◉Facebook:◉Facebook頁:ミッション:会社の目的ビジョン :会社の目標バリュー :会社の行動指針
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル◉提供する価値◉コスト◉経営資源
現象をみるのではなく本質をみることでなすべきことが理解できる
今日という日は未来のスタート地点である*注1 仮想現実:(VR= virtual reality)感覚を刺激することで現実のように知覚させる技術。
*注2 ストックオプション:「株式購入権」あらかじめ決められた価格で


