第196話のテーマは『多岐にわたる事業をまとめる』です。
知花くららさんはご存知ですか?
『カガクでネガイをかなえる会社』……2006年のミス・ユニバースで総合第2位の知花くららさんがイメージキャラクターを2011年からつとめている<カネカ>のテレビコマーシャルで知花さんが話すセリフですね。
また先月10月17日に知花さんが俳優の上山竜治さんとご結婚された報道がありましたが誠に、おめでとうございます。
もうひとつの<カネカ>のテレビコマーシャル『還元型〜還元型~コエンザイムQ10』ラッキィ池田さんの振り付けでスタイル良く踊っている知花くららさんもとても印象的ですね。
『カガクでネガイをかなえる会社』『コエンザイムQ10』<カネカ>とはどんな会社なのか。
あなたはご存知ですか?
<カネカ>のビジネスモデル
1949年に<鐘淵紡績>の企業再建整備計画に基づき非繊維事業すべてを分離して<鐘淵化学工業>が設立されました。
正式名称は<鐘淵化学工業>ですが略称は「カネカ」でした。
1961年まで「カネボウ化粧品」を1971年まで「カネボウ絹石鹸」などを製造販売していましたが順次、<鐘淵紡績>に戻されて残された事業である「苛性ソーダ」「食用油」「酵母」が<鐘淵化学工業>の主力商品になりました。
本体である<鐘淵紡績>は1971年に<鐘紡>に社名変更され2001年には<カネボウ>に社名変更されましたが2004年に「粉飾決算疑惑」のため事業の譲渡や清算が加速して現在では<クラシエ・ホールディングス>は<ホーユー>の子会社に<カネボウ化粧品>は<花王>の子会社になっています。
一方の<鐘淵化学工業>は2015年12月に<セメダイン>を子会社化して欧米市場向けにクルマや航空機に使う接着剤を共同開発しています。
2016年6月にはアフリカの女性のためのおしゃれ用の付け毛の人気が高く女性向け付け毛の素材である「カネカロン」の販売拡大のためにアフリカのガーナに駐在員事務所を開設しています。
アフリカは現在12億人程度ですが2050年には25億人に倍増すると予測されています。
この「カネカロン」は毛皮の代替品である「フェイクファー」にも使われている素材ですが先月10月にイタリアのブランド<グッチ>のマルコ・ビッザーリCEOが「来年から毛皮を使用しない」と宣言しました。
同じく<アルマーニ>なども同様の方針をとっているため今後は「フェイクファー」の需要が高くなると思います。
今年5月にベルギーの子会社である<カネカベルギー>に40億円の設備投資をしてヨーロッパの接着剤メーカーから引き合いが増えている住宅用などの機能性原料を50%増産する生産体制を確立していく計画です。
今年6月には航空機向け樹脂メーカーであるアメリカの<アプライドポレラミック>を買収すると発表しました。
航空機エンジンの部品などに使う耐久性の高い樹脂の製造技術が強みでこれからはアメリカの「航空・宇宙分野」に本格参入します。
2010年に買収したベルギーの子会社はバイオ医薬品などの原料を製造販売する<ユーロジェンテック>の本社敷地内に約50億円を投資して2020年までに新工場を建設しバイオ医薬品の原料になるたんぱく質や人工核酸などを増産します。
バイオ医薬品の世界市場は2015年に約20兆4千億円ですが2020年には約32兆1500億円に拡大する見通しです。
現在の4倍までの大量生産を目指して関連装置も増強します。
2017年度からは『素材からソリューション』へ変革を遂げるために◉ Materials Solution Unit◉ Quality of Life Solution Unit◉ Health Care Solution Unit◉ Nutrition Solution Unitという4つの事業ドメイン(注1)に取り扱う事業をまとめました。
事業の「選択と集中」に取り組んだことになります。
「素材からソリューションへの変革」これは事業の再定義になります。
<カネカ>は愛知工業大学と現在の100倍以上の高速で充電するリチウムイオン電池を開発していて5年以内の実用化を目指しています。
2016~2018年度の3年間でこれら重点事業を中心に計2千億円の設備投資を実施する方針を掲げています。
海外売上高比率を2018年度に50%程度まで高める計画です。
<カネカ>にはこれからのビジネスモデルを明確化することが求められています。
*注1=事業ドメイン事業活動の範囲(領域)を設定することです。
(*ブログ=土日祝日を除く平日)
このことから何を学べるでしょうか?
多くの事業をもつ企業は……事業の選択をすることが必要不可欠である。
事業の選択後は事業をグループ化してそれぞれのグループのテーマを決めることで事業(経営資源)の集中ができる。


