第190話のテーマは『おおきな変化への対応』です。
地元にある野球の強い会社
私の住んでいる街「大垣市」に全国区の物流企業である<西濃運輸>の本社があります。
広告業界で働いていたころは会社案内などの仕事を担当しました。
この<西濃運輸>には日本野球連盟に加盟する社会人野球のチームがありこの地域のひとびとや大垣市なども支援もしていて地域密着型のチームといえます。
このチームからプロ野球に入団した選手も数多くいますがこの<西濃運輸>の野球部に選手として在籍していて私が非常勤講師を務める大学で野球部の監督をしている方もいます。
最近では2014年に都市対抗野球で初優勝しています。
<西濃運輸>のビジネスモデル
<セイノーホールディングス>の中核企業は<西濃運輸>ですが今月11月に2018年3月期の純利益が前期比2%増になる見通しを発表。
景気の上向きなどによる消費財の企業間輸送などが好調のおおきな要因ですが景気の動向だけで業績が良いわけではありません。
攻めの戦略においては……2015年5月に群馬県の低温輸送(チルド)に強みを持つ<関東運輸>を買収。
昨年12月に福島県の物流会社である<こばうん>を買収しています。
40年以上も<西濃運輸>の代理店として営業している会社です。
今年8月にはグループ傘下の<関東運輸>が埼玉県に物流センターを着工。
同じく傘下の<濃飛西濃運輸>は新潟県にある支店の新築移転に伴い倉庫も併設しました。
今年10月には東京都にある冷蔵冷凍倉庫会社の<昭和冷蔵>とその子会社で製氷事業会社の<ショーレイフィット>を買収。
来年5月には<西濃運輸>の静岡支店の新築移転工事により約9千平方メートルの倉庫が完成する予定です。
これらの施策は2020年3月までに現在より14%広い倉庫面積に増やし荷物の積み替えなどの能力拡大を目指しています。
<西濃運輸>は売上高の大半が法人向けになっています。
個人向けは売上高の1%程度にすぎませんが今年4月に<セイノーホールディングス>は<セブンイレブン・ジャパン>と宅配事業での提携を発表しました。
<セイノーHD>の子会社である<ハーティスト>がコンビニエンスストアの加盟店に配達員を送って商品の配達や利用客の注文を請け負います。
広島県で3年間の実証試験の結果利用金額が10倍になったといいます。
2019年2月末までに全国の3000店に広げる計画です。
守りの戦略においては……1つ目は<RPAテクノロジーズ>の事務管理自動処理システムを導入。
月間約1万1千件分の事務管理業務を24時間フルタイムで処理できます。
このシステム名は<西濃運輸>のキャラクターであるカンガルーから連想して「ロボカル」と名付けています。
2つ目は2018年3月末までに自社のドライバー1万8千人に専用の携帯端末を配備して紙の伝票管理から切り替えます。
お客様からの問い合わせなどが1日500件前後あり1件につき10分以上かかりましたがこれからは迅速に対応できます。
3つ目は長距離のトラック定期便を鉄道輸送に切り替えます。
いわゆるトラック輸送を鉄道輸送に切り替えるモーダルシフトになりますがこのことでトラック運転手の数を1割程度減らせる見込みです。
4つ目は全国各地の物流企業との業務連携です。
2013年には<福山通運>との共同配送2015年には<関東運輸>を子会社化。
2016年には<阪急阪神エクスプレス>と物流事業などで連携しました。
これらの施策で業務の効率化を進め人件費の無駄なコストを軽減して顧客サービスへの充実に人材を配置していく考えのようです。
まさに『入るを量りて出ずるを制す』(礼記)の故事を体現しているようです。
このような堅実的な考え方で経営を進める限り業績は堅実な伸びを示していくと思いますがこれからの成長分野である◉AI(人工知能)◉IoT(インターネット・オブ・シングズ)◉セキュリティ◉クラウドサービスなどに対する対応が見られない限り
- 「自動運転」
- 「ドローン」
- 「ロボット」
などが現実化する時代にどのように対応していくのか?
これからの時代に向けたビジネスモデルの構築が喫緊の課題になりそうです。
(ブログは月〜金曜の平日投稿)
このことから何を学べるでしょうか?
堅実な経営をする企業は……業績もおおきく変動することなく堅実に伸びていく可能性が高い。
その一面堅実な企業風土が災いしておおきな時代の変化に対応する発想が難しくなりやすい傾向がある。
◉Amebaブログ:◉Ameba0wnd:◉Facebook:◉Facebook頁:ミッション:会社の目的ビジョン :会社の目標バリュー :会社の行動指針
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル◉提供する価値◉コスト◉経営資源
現象をみるのではなく本質をみることでなすべきことが理解できる
今日という日は未来のスタート地点である*注1 仮想現実:(VR= virtual reality)感覚を刺激することで現実のように知覚させる技術。
*注2 ストックオプション:「株式購入権」あらかじめ決められた価格で


