【アルプス電気の考える未来像!】
第172話のテーマは『未来を考えて、手を打つ』です。
あたらしいスマホが発売された
「iPhone8」が先日、発売されましたが「iPhone7」のまま使ってます。
「iPhoneX」が11月から発売されますが買い換えるかどうか?
まだ何も決めていません。
購入者の感覚から言えばこのような購入選択に迷うだけで済みますが電子部品メーカーにとってはまさに死活問題になります。
先日のブログでもお話ししましたが……「液晶ディスプレイ」の技術にすぐれていた日本のメーカーは<Apple>が「iPhoneX」で「有機ELディスプレイ」を採用したことにより部品供給の受注額を大幅に減らすことになりました。
<アルプス電気>のビジネスモデル
このように技術の切り替わるタイミングを見誤ると一気に仕事がなくなります。
そのような部品供給のなかでも電子部品大手のメーカーは直近の7~9月期の受注額をみると過去最高を更新しています。
電子部品大手といえば……
- <村田製作所>
- <TDK>
- <京セラ>
- <日本電産>
- <日東工業>
- <アルプス電気>の6社になりますが
「iPhone8」の売れ行きが想定外に良くなくても<任天堂>の家庭用ゲーム機や自動車向けの受注が好調のようです。
<アルプス電気>のばあいは台数が売れていなくてもスマホが高機能化しているため1台あたりの部品点数が増えている状況なのです。
さらに「iPhoneX」の発売がこれから控えているため来年の年明けまで生産は上向きになるようでゲーム機向けの生産は増産体制でも追いつかないといいこのままいけば2018年3月期の業績は上方修正になりそうな勢いです。
タッチパネルやセンサーを製造する長岡工場もフル稼働の状態が続き生産能力の増強のため宮城県大崎市に電子部品の新工場を100億円投資して建設することを決めました。
すでに着工していて来年度中には稼働させる計画です。
ここまで業績が順調であればこのままの状態で経営しますがやはり成長する会社は違います。
スマホ製造への部品供給はおおきな収益を生みますがスマホのモデルチェンジの時期やスマホの売れ行き次第で売上の変動幅が大きくなるため経営の視点で考えればとても不安定なビジネスと言えます。
そこで<アルプス電気>はグループ会社の<アルパイン>を2019年1月に完全子会社化することにしました。
その目的は『自動車の自動運転化への対応』です。
年々、自動車が電装化していてさらに自動運転化になれば電子部品の需要は高まるばかりです。
それとともにクルマのIT化に対応するためにも<アルパイン>の車載情報機器の強みを組み合わせて活かすという狙いです。
<アルパイン>を子会社化したあとに<アルプス・ホールディングス>という持株会社制を導入します。
その持株会社の傘下に<アルプス電気><アルパイン><アルプス物流>の3社をおくという経営統合です。
この総合力で自動車関連事業の拡大を狙おうという考えなのです。
『自動運転化によって自動車部品メーカーに求められる役割が変わってくるときには総合力が重要になる。』
これが<アルプス電気>の栗山年弘社長の未来デザイン(設計)です。
「社会の未来像」と「自社の将来像」を考え抜いた末の新たな時代に向けてのビジネスモデルが見えました。
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このことから何を学べるでしょうか?
成長できる会社は……つねに未来の社会を見据えている。
そのために自社の果たせる役割を考え未来のために今日から準備を始めている。
ミッション:会社の目的ビジョン :会社の目標バリュー :会社の行動指針
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル◉提供する価値◉コスト◉経営資源
現象をみるのではなく本質をみることでなすべきことが理解できる
今日という日は未来のスタート地点である*注1 O2O:(オンライン・ツー・オフライン)インターネットなどのオンラインからリアル店舗のオフラインへお客さまを呼び込む手法のこと。
*注2 ストックオプション:「株式購入権」あらかじめ決められた価格で


