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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第117話 ウーバーに、なにが起きているのか?

2017年9月1日 執筆:渡邉ひとし

今日のテーマは『職場環境の腐敗が原因』です。

「Uber」に、異変が起きている

あなたは「Uber(ウーバー)」をご存知でしょうか?

2009年3月にアメリカで起業したウーバー・テクノロジーズが運営している自動車配車サービスのウェブサイトやアプリのことですが起業した年月が私の起業したときとまったく同じだったのでなにか近しいものを勝手に感じていました。

ところが今年に入ってから「Uber」に関する報道がにわかに騒がしくなったので何が起きているのかと思っていましたが6月には共同創業者でありCEO(最高経営責任者)であったトラビス・カラニック氏が無期限の休職を発表してからまもなくして実質の解任に近いかたちでCEOの辞任が発表されました。

あの「Uber」が、まさかの企業になっていた

なぜ?

そのようなことになったのか。

すこし気になり調べてみました。

すると今年2月にはAlphabetの子会社Waymoが「企業秘密を盗んだ」ことを主張して「Uber」を提訴していました。

Alphabetという会社はGoogleの親会社ですがその代表者である、ラリー・ペイジ氏はグーグルの創業者ですから感覚的には「Googleグループの総本山(*注1)」という感じになります。

Waymoという会社は自動運転技術の開発事業を進めていますがその「自動運転技術」の重要な技術を「Uber」が盗んだというわけです。

また、同じく2月に「Uber」の有害な企業文化などを元従業員がブログで暴露したことでUberの職場内のセクハラや人種差別職業倫理に反する社内モラルが公開されることになりました。

それ以外にも捜査から逃れるための回避ツールを不正に使用していたり4月には、iPhoneから「Uberアプリ」の削除後にもユーザー情報の確認ができるようにしていたことでAppleのクックCEOから厳重注意をされるなど……いまや「Uber」のブランドイメージはミシガン大学ゴードン教授の言葉を引用すると『病的に自己中心的で悪質な企業』にまで失墜している状況です。

「Uber」をビジネスモデルの視点で見ると「⑶主な仕事」に問題点を抱えていることになります。

「⑶主な仕事」とは顧客にサービスを提供するときに必ず実行しなければならない活動という項目になるので「Uber」のばあいは……①ウェブサイトやアプリの使いやすさ②配車サービスの利便性③利用時の快適性などになりますが今年6月に、インドで起きたUberのドライバーによるレイプ事件などは上記の、「③利用時の快適性」を否定するような行為になっています。

しかも事件の被害者である女性の診断書を「Uber」が不適切に扱ったことで被害者の女性から提訴されている始末。

いずれにせよ、「Uber」は企業文化と企業風土に大きな問題を抱えている状態です。

8月30日の報道ではExpediaのコスロウシャヒCEOが「Uber」からのCEOの依頼を受ける意向を伝えたそうですが現実的には、COOやCFOなどの主要な幹部が不在という異常な状態が続いているなかではかなり困難な経営の舵取りになることは間違いありません。

*注1=総本山(そうほんざん)このばあいは「グループを統括する」という意味。

このことから何を学べるでしょうか?

企業は…自社の企業文化や企業風土に対する意識をもつ必要がある。

企業文化は…自社の仕事の考え方や仕事のやり方に問題はないか?

という視点で意識をもつ。

企業風土は……社員のやる気を阻害する問題はないか?

という視点で意識をもつ。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

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