セカンドキャリアとして起業を考える時多くの人が自分には何ができるかから出発します。
スキルを整理しても受注が安定しない例は少なくありません。
問題は提供内容を先に決めてしまい
稼ぎ方の仕組みを後回しにしている点にあります。
有効な手順は逆です。
まず誰の悩みを、どんな形で継続して解決するかを先に決めます。
提供内容や価格はそのあとに決める順序が現実的です。
ミドルシニアの強みは若さでも勢いでもありません。
- 長年の実務経験
- 業界への深い理解
- 人脈
- 信頼の積み重ね
ここにあります。
この強みを活かすには勢いではなく仕組みを設計する視点が必要です。
今回は二点を整理します。
一点目は稼ぎ方の仕組みを先に決めるという順序です。
二点目は経験とデジタルを組み合わせて小さく始める手順です。
*イメージ写真
稼ぎ方の仕組みを先に決める
起業の相談現場でよく見られるのは自分は○○ができますで思考が止まるパターンです。
経験の棚卸しは必要ですがそれだけでは受注につながりません。
問うべきは4点です。
誰の悩みをどんな形式でいくらでどれだけ継続して解決するかです。
単発の助言だけでは毎月の収入が読めません。
紹介頼みの構造では案件の波が大きくなりがちです。
顧問契約、定例支援研修、伴走型支援など
継続収入につながる形式を軸に据えることが先決です。
また肩書きだけで受注できる時代は終わっています。
元部長、元役員であっても顧客が対価を払うのは
今の課題を解決できる力量に対してです。
ここを見誤ると名刺だけが立派で仕事が続かない結果になります。
- 法人設立
- 事務所契約
- 採用
- 広告
これらを一気に進めると収益が安定する前に資金が尽きます。
自分が動いて価値を生む形で始めてください。
仕入れも在庫も不要な支援型の仕事はミドルシニアに向いた進め方です。
【モデル事例】
支援の現場では営業畑で長年成果を出してきた人ほど
営業研修をやりますと幅広く打ち出す傾向があります。
しかし汎用的な営業研修は競合が多く価格の叩き合いになりやすい分野です。
対象を既存顧客の掘り起こしが弱い中小企業に絞り込んでみてください。
営業会議への同席と顧客管理の見直しをセットで提供すれば継続契約につながりやすくなります。
提供内容は大きく変わらなくとも絞り込み次第で選ばれやすくなります。
経験とデジタルを組み合わせて小さく始める
デジタルは若い世代の得意領域という思い込みが可能性を狭めています。
ミドルシニアが持つ現場の判断力や人間関係の築き方は数値では測りにくい強みです。
しかしこの経験を今の市場に届けるには
デジタルを営業の土台として使う姿勢が欠かせません。
対面での信頼構築にブログやSNSでの情報発信を組み合わせてください。
自分の専門領域を知らない層にも届くようになります。
最初からすべてを整える必要はありません。
副業、業務委託、顧問契約など小さな入り口から始めて手応えを確認するほうが現実的です。
ミドルシニアには守るべき資金があります。
住宅費、教育費、親の介護そして老後の生活費です。
だからこそ見た目よりも資金繰りを優先した設計が必要です。
継続できる形を重視してください。
さらに過去の成功パターンへの執着も妨げになります。
自分の経験を届ける道具としてデジタルを素直に使いこなす姿勢が長く続けられる仕組みの前提となります。
【モデル事例】
組織変革や経営戦略の支援実績が豊富であっても
最初から変革支援一式を任せてほしいと提案すると経営者には抽象的に映りがちです。
経営者は抽象的な提案に予算をつけにくいためです。
入り口を管理職育成や改革会議への同席に絞り込んでください。
実績と信頼を積み上げてから組織全体の改善へ広げていく流れが現実的な受注経路です。
最初の接点が小さくとも成果が見えれば紹介にもつながっていきます。
今日のまとめ
セカンドキャリアの起業で重要なのは経験の豊富さそのものではありません。
その経験を誰の悩みの解決につなげるかを先に設計できるかどうかです。
商品から考える発想を手放し稼ぎ方の仕組みから逆算して組み立ててください。
デジタルの活用を後回しにせず自分の経験を届ける営業の土台として整えていくのも必要です。
絞り込みが明確であれば大きな投資をしなくとも受注は積み上がります。
起業は見栄で進めるものではなく資産、時間、信用を守りながら続けられる形に落とし込む取り組みです。
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*次回の予定3月18日水曜日第46話(人材の育成)『ミドルシニア自身のキャリアプラン再考』
次回もどうぞ宜しくお願いいたします。


