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ブログ / ミドルシニア世代の智慧

第11話 OJTの効果的な進め方: 経験に基づいた実践指導(250625)下書きの整理

2025年6月25日 執筆:渡邉ひとし

OJT効果を最大化!ミドルシニア向け実践指導と部下育成の秘訣

はじめに若手社員のOJTを担当することになり、戸惑いはありませんか? 「昔のやり方が通用するのか」「何を教えれば良いのか」と、不安を感じる方もいるでしょう。漫然としたOJTでは、若手の成長は期待できません。しかし、適切なアプローチでOJTを進めれば、若手は飛躍的に成長します。あなたの豊富な経験が、若手の成長を加速させる最大の武器になるのです。この記事では、OJTの効果的な進め方と、部下育成の具体的な秘訣をお伝えします。読み終える頃には、OJTに対する漠然とした不安は解消され、自信を持って指導に臨めるようになるでしょう。 1

OJTの目的とミドルシニア世代の価値OJT(On-the-Job Training)は、単なる業務指示ではありません。職場での実務を通じて、若手が知識やスキルを習得するための、体系的な育成手法です。座学研修では得られない実践的なスキルや、企業文化の継承を目的としています。 2 このOJTにおいて、ミドルシニア世代の存在は不可欠です。長年のキャリアで培った知識や経験は、若手にとって貴重な財産です。単なる業務知識だけでなく、トラブル発生時の対処法や、顧客との信頼関係構築のコツなど、教科書には載っていない「生きた知恵」を伝えられます。また、皆さんの持つ「肌感覚」や「暗黙知」は、若手が自律的に課題解決できる能力を育む上で、非常に重要な要素です。 3しかし、その価値を最大限に活かせているでしょうか。多くの現場では、OJTが「とりあえずやらせてみる」といった、形骸化したものになっています。若手も何を学ぶべきか分からず、OJT担当者も手探りでは、効果的な育成は望めません。 4 あなたの豊富な経験は、適切に伝えなければ宝の持ち腐れになるのです。

OJT効果を最大化する3つのステップと具体例OJTの効果を最大化するには、計画的なアプローチが不可欠です。闇雲に指導しても、若手は育ちません。ここでは、OJT担当者が取り組むべき3つのステップを解説します。

ステップ1:目標設定と計画の明確化多くのOJTにおいて、目標が曖昧なまま始まってしまうケースが散見されます。 5「一通り業務を覚えてほしい」といった漠然とした目標では、若手もOJT担当者も、何をどこまで目指せば良いか分かりません。これでは、OJTは行き当たりばったりのものとなり、若手の成長を妨げる要因となります。 6まず、若手の現在のスキルレベルと、OJTを通じて到達してほしい目標を具体的に設定しましょう。例えば、「〇ヶ月後までに、〇〇業務を一人で完遂できる」といったように、期限と具体的な行動を明確にするのです。 7

具体例:

IT企業の営業部門でOJTを担当するAさん(50代)は、若手社員に具体的な目標を設定していませんでした。結果、若手は指示待ちで自ら動けません。そこでAさんは若手と面談し、「3ヶ月後までに、既存顧客への週次報告書作成を完結し、顧客質問に即答できる」と目標を設定。 8さらに、「1ヶ月目は報告書構成、2ヶ月目はデータ収集・分析、3ヶ月目は作成から顧客対応まで」と詳細な計画を立てました。 9これにより若手は目標を明確に認識し、Aさんも指導の方向性が明確になったのです。 10

ステップ2:実践指導と質の高いフィードバック現場での実践指導はOJTの要です。しかし、「とりあえずやらせてみる」だけでは、若手はなかなか成長しません。特に、失敗した際に適切なフィードバックがなければ、若手は萎縮し、自ら考えることをやめてしまいます。また、「なぜそうするのか」という背景を伝えなければ、若手は指示されたことしかできません。 11実践指導では、まずあなた自身が「やって見せる」ことが重要です。 12その際、「なぜその手順を踏むのか」「どんな点に注意すべきか」を具体的に説明しましょう。次に、若手に実際にやらせ、そのプロセスを注意深く観察します。そして、若手の行動に対して、具体的かつ建設的なフィードバックを行うのです。 13

具体例:製造業の品質管理部門でOJTを担当するCさん(40代)は、新卒のBさんに具体的な指導をせず、Bさんは検査ミスを連発。Cさんは感情的に叱責し、Bさんは質問しなくなりました。 14Cさんは指導法を見直し、まず検査手順を実演し、「なぜこの確認が必要か」を丁寧に説明。 15Bさんのミス時には、「〇〇のデータを見落としていたね。なぜ必要か覚えているか?」と問いかけ、「次に同じ状況なら△△の視点で確認しよう」と具体的にアドバイスしました。 16これによりBさんはミスの原因を理解し、自律的に業務に取り組むようになりました。 17

まとめOJTは、若手の成長を促すだけでなく、OJT担当者自身のスキル向上にも繋がる重要な機会です。しかし、漫然としたOJTでは、期待する成果は得られません。この記事で解説した、目標設定と計画の明確化、そして質の高い実践指導とフィードバックの徹底は、OJTの効果を最大化するために不可欠です。あなたの持つ豊富な経験と知識は、適切なアプローチによって、若手の成長を大きく加速させる力になります。OJTは単なる業務の引き継ぎではなく、未来への投資です。この投資を実りあるものにするため、今日からこれらのステップを実践してください。

次回予告:「第12話 ハラスメントのない職場環境づくりへの貢献」

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

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