ブランド経営の第16講テーマは……『ブランド経営:打つ手は無限』です。
打つ手は無限とは?
毎週水曜日のブログは企業が『ブランド経営』になるための『永続型企業3ステップ構築法』についてお話しをしています。
第1ステップの「経営の軸づくり」第2ステップの「スクラップ&ビルド」そして最終段階の第3ステップの「アクションプランの構築と外部コミュニケーション戦略」でした。
これで『ブランド経営』になるためのすべてのメソッドをお話ししましたがこれから新たに『ブランド経営』に関連したお話しを進めていきます。
今日のテーマは[打つ手は無限!
]です。
この言葉は「倫理法人会」という私も所属する経営者の会では有名な言葉ですが高名な経営コンサルタントの方がこのタイトルで著書を書いています。
ブランド経営:打つ手は無限
『打つ手は無限』というとすぐに思い出すのは師匠のことです。
前にもお話ししたことのある最初の師匠である廣瀬さんです。
廣瀬師匠からは多くのことを学びましたがある時に「物事を進めていくときの優先順位」を教えていただきました。
前職は広告業界で営業をしていましたがデザイナーやコピーライターと一緒にクライアント(お客様)のところへプレゼンテーションに出かけた時です。
企画書の説明を終えてクライアントから問題の指摘もなく順調にプレゼンは進行していました。
この段階からは具体的な広告案の提案になります。
担当のデザイナーとコピーライターがひととおりの説明を終えるとクライアントの要と言える人物から意見と質問が出ました。
◉ オリエンテーションに合った企画書である◉ 広告案は企画書に準じている◉ 提案された3案はどれも良いこの方からの評価が高いのでスタッフ一同ひと安心したところ「もっと明るい色にならないか?」と広告表現の「色」を指摘されました。
ここで答えたグラフィックデザイナーはなぜ?
この色なのかという説明を相手に理解してもらおうと必死になって訴えていました。
その時に師匠の顔を見ると笑顔ではありませんでした。
普段は温和な方なので笑っている顔が印象的なのですが少しがっかりした顔に見えました。
「色」は検討すると約束をしてプレゼンテーションを終えましたがその帰路のタクシーの中で師匠から質問が出ました。
「質問の回答はベターだったか?」
Bestを目指すがBetterの結果を出せ!
!
ベスト(Best)と言える結果などは天才にしか出せない。
我々のような凡人は常にベター(Better)な結果を出せば良い。
これも廣瀬師匠の独特な考え方でしたが野球に例えれば……『ホームランよりもヒット狙え!』
『ヒットを狙っていればときどきホームランは打てる!』
話しを戻しますが……師匠の質問に対して担当のデザイナーが返した答えは「なぜ理解してもらえないのか?」という相手に対しての不満でした。
この言葉に対して師匠の返した言葉が『打つ手は無限!』でした。
デザイナーとしての「こだわり」はチーム責任者として尊重するが今回のプレゼンテーションの広告企画の目的を見失うな。
我々は「個展のための絵画」を描いているわけでは無い。
デザイナーとしての本質を見失わずに「こだわり」を持つようにしろ。
プロフェッショナルと呼べるのは『打つ手は無限!』と言える人だ。
担当デザイナーは当時20代後半でしたがのちに天才と呼ばれることもあるグラフィックデザイナーに成長します。
『打つ手は無限!』
つまりは「方法論」など無限に存在するもので時代や相手の価値観などでどのようにでも対応できるのがプロ(Professional)だと教えていただきました。
そして「物事を進めていくときの優先順位」は方法論よりも本質を先に持って来ること。
この師匠から学んだ考え方が経営コンサルティングの自分のメソッドにも浸透しています。


