今日のテーマは『コースから飛び出した競走馬』です。
「iPhone8」が売れていない?
「iPhone 8」が発売されてまもなく1ヶ月が経ちますがなぜか?
いつものような盛り上がりが無いような気がします。
そういう私も「iPhone 8」にあまり関心がないのですが実際に発売後5日間の販売台数を比べると昨年の「iPhone 7」の販売よりも30%の台数減少です。
もちろん上位機種の「iPhone X」が11月に発売予定のため買い控え現象かもしれませんが業界関係者からはそれほどの販売台数までは伸びないという見かたが多いようです。
「iPhone」の部品は世界にある269社から集められていますがそのうち台湾企業が71社でトップの座を占めています。
それは<鴻海精密工業>などの台湾企業が独占状態で製造受注しているからです。
シャープの行く末は?
その<鴻海精密工業>に昨年8月に買収された<シャープ>。
昨年8月には<鴻海精密工業>副総裁である戴正呉氏が<シャープ>の社長に就任。
日本の大手電機メーカーで初の外資系企業の傘下にはいりましたがあれから<シャープ>はどうなったのでしょうか?
最近の報道をみると台湾の携帯電話販売大手である<オーロラ・テレコム>に33%の出資をしています。
<オーロラ・テレコム>は台湾に148の店舗を持っていてこの店舗網を通して「液晶テレビ」や「白物家電製品」を販売していくことが目的です。
この10月以降にヨーロッパでは「オーディオ機器」や「調理家電」の販売を再開ししていきます。
来年春からはヨーロッパで「スマホ」の高機能商品を販売。
さらに昨年からヨーロッパでも販売を始めたテレビも今年度の世界での販売台数が1千万台を達成する見込みです。
アメリカでの商標使用権を中国の<海信集団>に供与しましたがその商標使用権を買い戻すための交渉も進めていてアメリカでのテレビ販売を来年度から再開する準備をしています。
アメリカでのテレビ販売は高級品の新ブランドを立ちあげ高画質の8Kなどの先進技術を投入した新商品にする計画です。
これも<鴻海精密工業>の傘下に入り戴正呉社長が進めた「構造改革」の結果であり2017年3月期には3期ぶりに経常損益が黒字転換できたことで積極的な攻めに転ずることができたからです。
戴正呉社長の就任から1年も経たずに急回復させたのは賛辞に値しますがひとつは戴正呉社長の『不退転の決意』です。
「すべての数字には責任を持つ」と宣言した上での改革の推進です。
ふたつ目は「入るを量って出るを制する」の『財政運営の原則』を徹底すること。
億円単位だった社長決裁の金額を300万円に引き下げて出費を抑制するなどのコスト削減。
みっつ目は「液晶技術」に囚われた『無謀な投資の幻想』からの解放。
「現象」である液晶の虜(とりこ)になり「本質」である経営の3原則を見失ってしまった。
まさに『シャープの常識は、世間の非常識』を「地でいく経営」を全面否定して真逆の手法を取ったことによって急回復できたのだろうと考えています。
このことから何を学べるでしょうか?
会社には……独特の「社風」や「気風」が存在している。
それが良い方向に向けば「成長の推進力」になるが悪い方向へ向き始めると「裸の王様」になり「世間の非常識」を推し進める。
それは「コース」から飛び出して走り続ける「競走馬」のようである。
ミッション:会社の目的ビジョン :会社の目標バリュー :会社の行動指針
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル◉提供する価値◉コスト◉経営資源
現象をみるのではなく本質をみることでなすべきことが理解できる
今日という日は未来のスタート地点である


